コーンフレイクかみくだくらくだの奥歯を支えてきた女
白い朝がきたらいのししの干してある道を逃げていく
あけて ドアをあけて
砂漠 なんでもある砂漠
受け入れられないあだ名を小さく畳んで入れた
ふくろを入れるふくろ
もう誰にも会いたくない
パジャマで寝る男は起きたら誰もいないのに気付いて
じぶんのためになにかを食べる
畳のにおいを忘れてらくだの奥歯ぬけ落ちた
それから公園のブランコたちこぎ
あけて ドアをあけて
砂漠 なんでもある砂漠
写真はぶれてばかり
涙が余ってきてる
あなたのすてきなダンスなんで今思い出すの
風にパスポートはない
鳥にパスポートはない
波にパスポートはない
魚にパスポートはない
雲にパスポートはない
砂にパスポートはない
種にパスポートはない
夜にパスポートはない